VTuberをはじめるなら2Dと3Dどっち!?違いとメリット・デメリットを徹底解説!

最終更新日2022年4月20日

VTuber活動をする場合、アバターを用意することになります。
アバターは大きく2つに分類できます。
イラストを動かす2Dのアバタータイプと3Dアバターを動かすタイプの2種類です。

この記事を読むと、2DVTuberと3DVTuberのどちらが自分に合っているのかが分かります!

2DアバターのVTuber概要

昨今のVTuberと言えば2Dアバターが圧倒的に大多数になっています。
デビューするVTuberの9割は2Dとのデータもあるくらいです。
具体的には、にじさんじ等の有名企業のVTuberでもデビュー時には2Dモデルからスタートします。

イラストを動かすためにはLive2Dというソフトウェアで作ったモデルが必要になります。
自作するか、購入して用意したアバターをVTubeSTudioなどのアプリケーションで動かして、VTuberとして活動することになります。


アプリ上で動かす時のグリーンバックの様子

デメリット

2Dアバターで活動する人が多いのは事実ですが、デメリットも存在しています。

立体表現が難しい

基本的にはイラストですから、立体的な表現というのは非常に難しいです。
Live2Dを使いこなしているユーザーであればある程度の立体的表現は可能ですが、制作コストが非常に高いので作るのが大変ですし、依頼する場合は高額になるか技術的に難しく断られることもあるでしょう。

全身を動かす事が難しい

立体表現と被る要素ですが、2Dモデルで全身を動かす事は難しいです。
全身を動かしたい場合は3D化した方が無難です。

メリット

多くのVTuberが2Dで活動していることからも予想できますが、2Dアバターにはメリットがたくさん存在します。

安価で始められる

PCやスマホなど既に持っているデバイスで活動する場合、アバターの購入のみで活動を始められるケースも多いです。
デバイス面ではWEBカメラとマイクだけ新規に買い足して活動を開始するというケースも多いでしょう。

2Dアバターは安価なものであれば数千円~、オリジナルアバターをオーダーメイドで作った場合安ければ5~10万円、クオリティが高いモデルでも20~30万円ほどあればかなり良いものが用意できます。

機材の要求スペックが低い

2Dのアバターは3Dアバターと比較すると高額な機材は必要ありません。
手持ちのスマートフォンでの活動も可能です。

また、PCスペックもそれほど必要としないので、活動内容によっては本当に安価な中古PCでも十分なことがあります。
もちろんPCゲームを遊びたいといった希望があれば、相応の準備は必要になる点は注意が必要です。

機材やアプリケーションの使い方が比較的簡単

2DアバターでVTuber活動する際には、必要な機材はそもそも少ないです。
マイクやカメラの配線を繋いだり、動かすためのアプリケーションにモデルを読み込む・配信ツールで配信を開始するといった基本的なことができれば十分でしょう。

2DでVTuber活動をしている人が多いため、トラブル発生時に情報を集めやすいという点でも初心者向けです。

2Dではじめるための予算はどれくらい?

本当に最小規模で始めたい場合は、スマホや既に持っているPCを使うといった方法で機材は0円~開始できます。
アバターについても試しに活動してみる程度であれば数千円~購入できるので、1万円もあれば開始することはできるでしょう。

オリジナルのモデルで安価に始める場合は5~10万円程度、本格的に始めるなら20万円~といったところです。

2DのVTuberはどんな人におすすめ?

2DのVTuberはパソコンや専用のアプリに詳しくなくても活動できることから、初心者でも参入しやすいです。
初期費用も安いため、学生のように金銭的余裕があまりないケースも2Dから始めるのが一般的です。

配信や動画コンテンツに全身の動きが必要ないケースでは、3Dにする意味がほとんど無いため2Dの方が良いでしょう。
(一般的なゲーム配信などは上半身しか映さないことも多いです。)


↑3Dアバターでも普通のゲーム配信だと結局ほとんど動きがない……

3DアバターのVTuber概要

VTuberが流行し始めた頃は多くの人が3Dで活動していました。
ここ数年は3Dからデビューする人は減りましたが、ある程度活動を続けて収益を利用して3D化するという流れは今でも続いています。

以前はFBX形式の3DモデルをゲームエンジンのUnityなどを利用して、動かせる撮影環境の構築から自分で行う必要があり、個人で行うハードルがとても高かったと言えます。
(要するにめっちゃ難しかったという事です。)

現在はVRM形式のアバターで活動するのが主流で、対応アプリケーションも多いことから個人でも十分に3Dアバターで活動することが可能となっています。


TikTokで踊ってたやつ

デメリット

3Dアバターでの活動は出来る事が多い反面、デメリットも存在しています。
特に3Dは既に2DでVTuberをしている人も目指すことが多いので、デメリットについても知っておいて損はありません。

作るのが難しい

3Dモデルのアバターは2Dモデルのアバターと比べると制作難易度が高い傾向にあります。
VRoidのような3Dアバター制作を簡単に行えるアプリケーションの登場によって、多少ハードルは下がりましたが、思った通りのモデルを作るのはまだ難しいと言えます。

様々な機材が必要

3DでVTuber活動をするためには様々な機材が必要になります。
カメラ映像から動きをトラッキングする技術も高まってきましたが、より正確に細かな動きをするためにはVR機材やトラッキング専用のスーツやグローブなどが必要になってきます。
機材の数が増えればそれだけ必要な知識量も多くなります。


画像はお高いVR機材。

費用が高額になりがち

3Dアバター自体の価格も2Dアバターと比較すると高額です。
更に機材も増えれば増えるほどお金がかかるのは当然の結果です。

状況に応じていくつかの有料アプリケーションを使うこともあるでしょう。
また、3Dで活動する際に背景なども3Dで用意する場合は、そういった素材にお金をかけることもあります。

広い部屋が必要

3DでVTuberをする時には大きく動くことが多いです。
つまり動くだけの部屋のスペースが必要になってきます。
VR機材を用いた場合などは、およそ2m*1.5mくらいのスペースはほぼ必須と言えます。

撮影準備が大変

撮影に利用する機材が増えれば、配信や収録の前準備も大変になります。
撮影用の機材を着脱したり、必要であればトラッキングスーツに着替えたりといった準備が必要になることがあります。
日々継続的に活動を行う場合、この準備がかなり手間に感じるので注意が必要です。

メリット

もちろん3Dアバターを使うメリットもあります。
デメリットと釣り合うかは微妙なところですが、3Dにしか出来ないことも存在します。

立体的な表現ができる

3Dアバターで活動するメリットとして最も大きいのが立体的な表現です。
3Dですから様々な角度から撮影することができます。

機材さえ揃えればVRゲームの映像にアバターを合成してあたかもVR空間で動いているかのような映像を撮影することも可能です。


VRゲームのBeatSaberを3Dアバターでプレイしている様子

自分の動きがよりアバターに反映される

これも立体的な表現と被りますが、2Dアバターよりも3Dアバターの方が現実の動きを反映できる部分が非常に多くなります。

機材が揃っていれば、指1本1本の動きや腰の捻りといった動きも反映されます。
ダンスなどのパフォーマンスも行うことができます。

一時期流行していたリングフィットをプレイしている様子なども3Dなら動きを見せることが可能になります。

3Dではじめるための予算はどれくらい?

3Dモデルのアバターは自作できれば当然0円~用意できますが、購入する場合は安価でも数万円~になります。

一部VRChat向けのアバターを改変してVTuber活動に利用できるものなどを用いれば(規約で許されている場合に限りますが)1万円くらいから始めることは可能です。
ただし、改変するための技術が必要になります。

ある程度のクオリティでオリジナルモデルをオーダーメイド発注するとなれば20~30万円はかかります。
クオリティを上げただけ価格は高くなりますし、有名モデラ―や企業にお願いする場合は50~100万円、場合によってはもっとかかる可能性もあります。

更に機材としてハイスペックなゲーミングPCが20~30万円ほどは予算を組む必要がありますし、VR機材も必要であれば20万円程度追加でかかってくるでしょう。

もちろんピンキリですが、総額だと50~100万円程度は覚悟しておかなければ厳しい印象です。

3DのVTuberどんな人におすすめ?

大前提として機材を準備する資金が必要になります。
自費でも構いませんし、場合によってはクラファンなどを上手く利用するケースもあると思います。
また、機材やアプリケーションを使いこなすだけの知識、あるいはその自信がある人向けです。

これらを前提として、ダンスやVRゲームのコンテンツに興味がある人には非常に向いています。
体の動きを活かした企画がある場合なども同様で、中にはVRジャグリングを行っているような人も居ます。

結局2Dと3Dどっちがいいの?

オススメなのは2Dアバターで活動を開始する方法です。
2Dで活動しつつ、資金がたまったら3D化するのが一般的な流れになります。
3Dからデビューするのは、十分な資金的余裕がある人かモデルを自作できる人に限定されてきます。

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