VTuberとして活動を考えている人が真っ先にぶつかる壁が機材についてだと思います。
スマホだけで活動する方法もありますが、本格的に活動するならゲーミングPCを用意するのが一般的です。
今回は現役で3DのVTuberとして活動している私が、実際に使用しているゲーミングPCのスペック紹介をしつつ、これから活動する人にオススメできるスペックをお伝えしていきます!
この記事を読めばVTuberの3D配信に必要なPCスペックがわかります!
目次
実際に3D配信をしているゲーミングPCのスペック
これから紹介するゲーミングPCで3Dアバターの上半身のみトラッキングという状態で普段はゲーム配信をしています。
PCでAPEXをプレイしながらの3D配信だとゲームのfps(秒間の描画回数)は多少低下しますが、遊べる程度という感じです。
ゲームも快適に遊びたい場合はもう少し高スペックの方が良さそうです。
Unityなどで撮影用の環境自体を自作する場合、同時にPCゲームをプレイするにはスペック不足だと思います。
- OS:Windows 10
- CPU : Core i7-9700KF
- メモリ : 16GB×2
- グラフィックボード : RTX2070SUPER
見る人が見れば分かるのですが、数年前のそれなりに高スペックなゲーミングPCという感じです。
現在はより高スペックなパーツが出ていますので、これ以上の構築をするのも容易なはずです。
余談ですが、2D配信の方が3D配信よりは一般的に軽くなるので、2Dで活動したい場合はある程度余裕のあるスペックになるはずです。
各パーツごとのオススメ解説
OSはWindowsが基本
基本的にはWindowsを推奨します。
VTuberとして活動していくうえで使用したいアプリがWinのみ対応というケースが結構あります。
macOSでも活動が不可能ということはありませんが、これから購入する場合にあえて選ぶ必要はないと思います。
また、OSのバージョンアップもリリース直後は少しリスキーです。
特にVTuber分野では活動内容によっては個人が作っているアプリを利用するケースも存在します。
OSのバージョンアップによってアプリ側が対応していない又は対応する予定もないといった場合もあります。
リリース直後に新しいバージョンへ移行する場合は、事前にそういった部分のチェックもしておくとトラブルが回避できます。
VTuber活動に必要なCPU
CPUについてですが、初心者の方はオススメスペックはこの辺りだと言われても全く分からないと思うので簡単に解説を入れておきます。
私の使っているものはCore i7-9700KFですが、i7の部分はシリーズを表していてi3/i5/i7/i9と存在します。
数字が大きい方が高性能なシリーズになっているので、VTuberとして活動するのであればi7かi9のCPUからチョイスするといいと思います。
次に続く9700という数字ですが、これが9000番台だと第9世代ということになります。
最初の数字が世代を表していて、世代が進むごとに性能が高くなっています。
執筆している現在は12世代まででていますが、当然ながら高性能なものほど価格が高くなります。
KF表記のFはグラフィック性能がないかわりに安価なモデルを表しています。
VTuber活動をするうえでゲーミングPCにはグラフィックボードを搭載するのが普通なので、こちらの方がコスパが良くなることが多いはずです。
今回はIntel製のCore iシリーズを基準としていますが、基本的にはこちらで問題ないでしょう。
3D配信でPCゲームを行う場合はi7の9世代以上を基準にすればある程度動きます。
予算に余裕がある場合はi7-12700KFあたりをチョイスするのがオススメです。
かなり高性能で快適に活動できるはずです。
恐らくこの辺りのスペックで組む場合はゲーミングPC自体で20~30万円程度の予算は見ておく必要があるかと思います。(2022年4月現在)
オススメの搭載メモリ容量
メモリは32GB以上をオススメしています。
ゲーミングPCとしては最低ライン16GBあれば動くには動きますが、VTuberとして活動していくのであればメモリは32GBは用意していないと少し厳しい印象です。
余裕があれば64GBあれば快適で、まずメモリ不足に悩むことはありません。
メモリは他のパーツと比べても後からの増設がかなり簡単です。
一般的なタワータイプのデスクトップPCなら後からメモリの追加あるいは交換をすることで初期費用を少しだけ抑えることも可能になります。
最初は32GBで様子見して、足りなければ64GBにするという方法もオススメです。
VTuberには必須パーツ、グラフィックボードについて
VTuberとして活動していくならグラフィックボードはめちゃくちゃ重要なパーツです。
簡単に言ってしまえば映像を処理する部分なので、3Dアバターはもちろん2Dアバターでもグラフィックボードは必要になってきます。
またライブ配信を行うツール自体も基本的にグラフィックボードで処理を行います。
PCゲームをプレイするのであれば更に高性能なものを搭載する必要が出てきます。
とにかく重要なパーツであることは伝わったかと思いますので、次にパーツの性能の見分け方を簡単に紹介します。
今回はよくゲーミングPCに搭載されているNVIDIAのGeForceシリーズについて見ていきます。
基本的にゲーミングPCで見かけるのはGTXやRTXだと思います。
これがブランドでGTXは中~高スペックでコスパがわりと良いイメージでRTXは高スペックという区分けになります。
次に数字が続くのですが、私の使っているRTX2070SUPERで見ていくと「20」が世代「70」がグレードを表しています。
世代の部分の数字が大きくなれば新しいモデルになっていくので基本的に性能が向上していきます。
世代が同じであればグレードの数字が大きいほど高性能です。
世代とグレードで性能が決まってくるので、1世代前のグレードが高いものの方が最新世代のグレードが低いものより高性能ということもあります。
末尾に付くSUPERやTiなどは、それぞれ性能アップモデル・表記グレードと1個上のグレードの中間を表します。
具体的にはRTX3060Ti以上の性能があればVTuberとしては十分に活動できるはずです。
より快適に配信をしながらゲームをプレイしたい場合や、3Dモデルを複数動かすような使い方をしたい場合はもっと高性能なグラフィックボードが必要になりますが、価格との相談になります。
2Dでの活動に加えてPCゲーム配信を行わない場合はかなり安価なグラフィックボードを選択しても問題ありません。
SSDやHDDはどうなの?
基本的にメインはSSDが起動スピードなどアクセスが非常に速いのでオススメです。
使用頻度が低く大容量が必要というケースではHDDも選択肢に入ってきますが、あくまでもSSDに追加で搭載するというようなイメージになります。
ライブ配信がメインの場合は大容量が必要ということもありませんので、そこまで気にしなくても構いません。
一方で動画投稿を頻繁にする場合は、録画データや編集データが非常に大容量になるのでHDDを追加しておくと便利です。
ゲーミングPCの購入はBTOがオススメ!
一般的な家電量販店に置いてあるPCよりもBTOで購入するのをオススメしています。
私もBTOで購入していますし、知人のVTuberでもBTOで購入している人はかなり多いです。
BTOって何?
そもそもBTOが何か分からない人も居ると思うので簡単に解説します。
Build To Order の略で受注生産のことを指します。
一般的にゲーミングPCのBTOと言えば、CPUやグラフィックボードなどある程度のパーツ構成がベースとなっていて、そこからパーツの入れ替えやメモリやSSDの追加などカスタムして注文する形になります。
自作PCほどの自由度はありませんが、よっぽど拘らない限りはBTOのカスタムで十分です。
また、BTOは選んだパーツで組み上がった状態で納品されるので、自分でパーツを組む必要はありません。
VTuberコラボモデルはどうなの?
知名度の高いVTuberで特にゲーム配信をメインにしている人は、コラボモデルのPCを販売していたりします。
有名どころだとAPEX配信の渋谷ハルさんとドスパラのGALLERIAコラボモデルが挙げられます。
性能違いでいくつかのモデルが出ていますが、それぞれスペックと価格を見比べてみると妥当な設定になっています。
『コラボ商品だから通常価格よりも高額になっている』という事もないので、好きなVTuberさんのコラボモデルなどがあれば購入してしまっても問題ないと思われます。
それなりにお手頃価格な下の方のモデルでも十分にVTuber活動に利用できます。
基本的にはゲーミングPCなので、VTuberとして配信するにも十分なスペックのモデルが揃っています。
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