現役個人VTuberが配信と動画でどれくらい儲かるのか公開します!

最終更新日2022年4月23日

VTuberは儲かるって聞いたことがある人も多いと思います。
今回は、ぶっちゃけ個人VTuberがいくら儲かるのかという話をしていきます。

あくまでも、収益なので利益ではありません。
支出も沢山あることは頭に入れておいてください。

個人VTuberの主な収入源

広告収益

皆さんご存じのYouTubeやTwitchで流れてくる広告による収益です。
広告収益はかなりバラつきがあるので、具体的にどれくらいの収益というのは非常に出しにくいです。

1再生0.1円とか0.5円とか色々言われていますが、私のYouTubeチャンネルだと大体1万再生の動画で3000円前後くらいの感じです。
動画自体の長さとか視聴維持率にもよるので必ず同程度になるとは言えません。

実際の収益を見せるのは問題があると思うので、それ以外の部分を出してみました。
私のチャンネルのとある動画のデータで、これくらいの動画で2000~3000円の間くらいという感じです。

ショート動画の場合は、そのほとんどがスマホからの流入で広告表示がされない+短い動画なのでPCからでも広告表示回数が少ないためほとんど収益がありません。

画像は私の投稿したとあるショート動画ですが、再生のほとんどがスマホからなので収益は全くといって良いほどありません。
逆にチャンネル登録者の増加には貢献してくれているので、投稿する意味がないわけでもないです。

月あたりの収益という意味では、毎日通常の動画投稿で1万再生×30本だとして、1本3000円なら約9万円くらいになると予想できます。
が、普通に考えて毎日コンスタントに1万再生というのは、かなり有名でないと難しいと思います。

私のチャンネルでも1万再生言っている動画は割合で見るとかなり少ないです。
一番伸びてる動画でも30万再生行っていないくらいなので、大手YouTuberみたいに普段の動画が万再生というのはかなり厳しいです。

それに、収益には税金もかかるわけなので全額手元に残るわけでもないです。
月間30万~50万再生くらい取れていれば、他の収益と合算すれば生活できるレベルになるかもしれません。

再生単価0.1円くらいだとすると単純に3万円くらいにしかならない可能性もあります。
更に言えば、ライブ配信の場合は動画と違って頻繁に広告が差し込まれるわけではないので、正直ライブ配信における広告収益はおまけ程度という感じです。

Twitchは一応収益化していますが、広告による収益は微々たるものすぎて有効な数字が出せてません。

投げ銭

VTuberの稼ぎと言えば投げ銭・ギフティングが一番目立つ所だと思います。
実際に企業所属のVTuberや個人でもトップレベルの人はとんでもない金額の投げ銭を貰っています。
その額は億ともいわれていますが、そこまで大金を受け取っている人はごく一部です。

配信の規模と視聴者がどれだけ投げてくれるかで全く違ってくるので参考の金額も出しにくいです。
私の場合は毎日活動していて、数千円~10万円/月くらいに幅がありました。
もちろん10万円なんて金額は本当に稀です。

普段は投げ銭が少なくても、誕生日や何かしら記念すべきタイミングで大金が動くというケースはよくあります。

また、投げ銭は同じ金額でもWEBからの課金とスマホアプリからの課金で受け取れる金額が違ってくる事もあります。
アプリを通すとアプリストアに一部持っていかれるので、そこのギャップをどう埋めるかは配信プラットフォーム側の投げ銭システムによるわけです。

更に配信プラットフォームの手数料が、サービスによりますが3~7割くらい取られることも普通にあります。
そこから税金の支払いもあるので、投げ銭がそのまま受け取れるわけではないという点は注意が必要です。

サブスク

YouTubeで言うところのメンバーシップのような、月額課金でメンバー限定の特典があるという形式です。
広告収益や投げ銭と比べると比較的安定した収益になります。

よくある価格設定は月額500円くらいですが、ここは活動者によって変更できる部分でもあります。
私の場合はメンバーシップ向けの特典が特別用意されているわけではないので、あまりここの収益は撮れていません。

全体で見ても10人くらい継続してくれてる感じなので、およそ5000円といった感じです。
ただ、クリエイティブな活動をしている場合は動画系のプラットフォーム以外にもFANBOXなども併用してかなりの金額になるケースもあります。
特にイラストレーターさんがVTuberになるケースや、VTuber向けのアプリ開発を行っていて支援者限定リリースといった形を結構見かけます。

動画・配信プラットフォームからのインセンティブ

あまりピンとこない人も多いと思います。
具体例としてはニコニコ動画のクリエイター奨励プログラムなんかが該当します。
動画や配信のプラットフォーム側が視聴数などのデータから活動者にお金を配るという感じです。

スプラトゥーン動画をよくニコニコに投稿していた時は毎月数万円くらい貰えていました。
YouTubeと同時投稿も最近はしている人が減りましたが、内容によっては収益を両方で得られる可能性も十分あります。
現在は全く動画投稿していませんが、過去の動画から毎月数百円くらいは入ってきている状態です。

多分クリ奨のスコアは出して大丈夫だと思うので、昔投稿したスプラ動画の一部をはっておきます。
基本的には1ポイント1円換算になります。

この他、OPENREC.tvも上位配信者になるとインセンティブがそれなりにあります。
私もきちんと配信活動を行っていた時期なら4~10万円/月くらいはインセンティブで得ていました。

スマホ向けの配信プラットフォームでは、配信者ランキングを行ってランクによって時給が発生するようなケースもそれなりにあります。
だいたいどのプラットフォームでも頑張れば5万円/月くらいは狙える範囲かなという感覚です。

逆に言うと配信や動画投稿のインセンティブだけで生計を立てるのはかなり難しく、よっぽど有名でない限りは投げ銭などの不安定な部分でカバーしていかないと厳しいです。

プラットフォームから実績に応じて支払われるお金なので、場合によっては源泉徴収されているケースもあります。
税に関する扱いはサービスごとに違うので、それぞれのサービスで確認しておいた方が良いです。

グッズ販売

私自身はグッズ展開を全然していないので、あまり参考になるデータはありません。
有名な人はもちろんですが、そこそこの知名度でも在庫を抱えずにグッズ販売する方法もあります。
そういったサービスを利用すればグッズ化自体は個人でも取り入れることが可能です。

VTuber視聴者向けのグッズを調べると、かなり価格は高めです。
個人の規模感だと小ロットで制作することが多いので、利益があるかと言われると微妙なところです。
小ロットでの制作は普通に考えて割高になりますし、グッズに使うイラストを新規に発注する場合なんかはイラスト発注分のコストもかかってきます。

なので、あまり有名でない段階だと利益を出すために販売するというよりもファンサービスの一環という面が強いかもしれません。
一方でクオリティの高いイラストを自分で用意できるなどの強みがあれば、十分利益が取れる部分でもあると思います。

大々的に売り出したものではありませんが、興味本位でアクリルキーホルダーを作ったことがあります。
値段はともかくとして、グッズとしては1個からクオリティが高いものを作ることは可能でしょう。

グッズとは違いますが、ボイスデータや動画データの販売で収益を得ているケースもあります。
VTuberとしては既存の機材だけで新規にコストをかけずに制作できるので、欲しいと思ってくれるファンが居るのであれば有効かもしれません。

案件

案件も稼ぎとしては有名かと思います。
企業から直接商品やサービスの紹介などをお願いされてPRするのが基本です。

個人VTuberにも案件が来ることはありますが、普段の収入として期待するのは辞めておいた方が良いです。
チャンネル規模としては約1万人くらいは集まっていないと厳しいですし、その規模感だと非常にチャンネルが何かに特化していて特定の視聴者層が固まっている状態でないとなかなか案件はありません。

エンタメとして色々な活動をしているケースだと3~5万人くらいは登録者が居ないと厳しいかなという感じはします。

案件自体にも色々と種類があって、商品やサービスを無料で提供するから宣伝して欲しいとケースなど報酬がない場合もあれば、チャンネル規模に合わせて報酬が数万円~という事もあります。
以前はソシャゲ系の案件でガチャ引いた金額分そのまま払い戻すなんて条件も聞いたことがあります。

私のところに来た案件だと、ゲームソフトを無償提供するのでプレイして欲しいという案件、サービスを紹介したら1~3万円、アプリを紹介してDLされた数×いくらといったアフィリエイト案件みたいな話を直接もらった等の経験があります。
全て受けたわけではありませんが、実際にそういった連絡が来ることはあります。

主に連絡はTwitterDMや動画や配信プラットフォームのメッセージ機能などで送られてきます。
明らかに怪しい案件もちょくちょく来るので、見極めも大事です。

昔来た明らかに怪しいメッセージの実物も置いておきます。
だいたいどのメッセージでも「動画見ました」とか言ってくるので、あまり信用しすぎないように……。
ちなみに当時WEBサイトを確認したところ、有名VTuberのイラストを恐らく無断で使用していました。

イベント出演など

イベントへの出演などで報酬が得られることもあります。
ここ最近はオフラインイベントなどが減ってしまったので、私の知る範囲ではイベント出演料が発生する案件が個人レベルだとかなり減っている印象です。

それでも例えばプラットフォーム側が配信する公式番組に出演するようなケースはたまにあります。
もちろん出演することで知名度を上げるというメリットもあるので、無償でキャスティングされることもありますが、場合によっては数万円ほどの出演料が貰えることもあります。

私自身はVTuberとして活動してからはオファーを頂いたことがないので、あまり参考になる話は出せませんが、VTuber活動以前のゲーム実況者としてなら何件かお話は頂いていました。
出演料が無いノーギャラのものから1番組出演で3万円くらいの話などです。
出演料自体も当然その人の知名度によって上下しますし、交渉によって変動することもよくあるみたいです。

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