VTuber活動でボイチェンを使ってみたい人のための基礎知識

最終更新日2022年5月5日

VTuberとしての活動方法は様々です。
性別さえ超えて活動している人はたくさんいます。

そんなわけで、VTuberとして活動する際にボイスチェンジャーを使いたいというケースあると思います。
でも全く知識が無い状態だと、何から手を付けていいか分からないでしょう。

この記事を読めば、ボイスチェンジャーの基礎知識が得られます!

ボイスチェンジャーって何?

ボイスチェンジャーは入力した声のピッチやフォルマント調整を行うことで、元の声を変化させるもののことを言います。
例えばアニメ名探偵コナンの蝶ネクタイ型変声機なんかを想像してもらえば分かりやすいでしょう。

実際のボイスチェンジャーはソフトウェア系とハードウェア系の2種類があります。
環境ややりたい事によって適しているタイプが違うので、それぞれの特徴を知っておく必要があります。

ソフトウェアボイスチェンジャー

ソフトウェアをダウンロードしてきて、入力した音声を変換していくタイプ。
無料のソフトウェアから有料のものまで存在しますし、ボイスチェンジャーでなくてもピッチ調整などの編集ができるソフトウェアは沢山存在します。

比較的安価に導入できるものが多く存在します。
あくまでもソフトウェアなので、意図せずにボイスチェンジャーの機能がオフになってしまう事故なども考えられる点には注意が必要です。

バ美声

しばらくの間はβ版として無料で使えましたが、現在は製品版となっていて2000円ほどかかります。
現状で男性が女声に変換したい場合、ソフトウェアボイスチェンジャーとしては頭1つ抜けている印象です。

バ美声単体で完結していますし、比較的遅延も少ないのでリアルタイムの配信でも実用レベルです。

Gachikoe! Core

現状は無料で使えるシンプルなボイスチェンジャーです。
UIも機能もシンプルなので、とりあえず使ってみたい人におすすめです。

MacOSでも使えるようですがWin環境しかないのでそちらは確認していません。

恋声

無料で使えるソフトウェアタイプのボイスチェンジャーです。
一昔前はかなり有名でしたが、現在はあまり使われていないと思います。

使用時間が長くなると遅延が増えたり、きちんと機能しないことが多いのが残念です。
とは言え無料で使えますし、声の変換という点では十分なので、自分の声がどれくらい変化できるのか試しに使うには問題ないと思います。

Voicemod

ちょこちょこWEB広告もしてる有料のボイスチェンジャー。無料版もあります。
それなりに多機能で簡単に利用できるという点は評価できますが、バ美肉したいVTuber視点で見るといらない機能もめちゃくちゃ多いです。

一応紹介だけしましたが、個人的にはあまりオススメはしていません。

Voidol2

このボイスチェンジャーは指定したキャラクターの声に変換してくれる……らしい。
実際には男性が女性の声を出したり、その逆といったように性別を超えた調整はあまり良くない印象。
コンセプト自体は悪くないので、人によってはうまく使いこなすと理想の声を作れる可能性はあります。

ハードウェアボイスチェンジャー

VT-4 Voice Transformer

ROLAND VT-4 Voice Transformer ボイストランスフォーマー

多分VTuber界隈で最も有名なハードウェアタイプのボイスチェンジャー。
バ美肉界隈で非常に有名なまぐろなちゃんが使っていたことで注目を浴びました。

ハードウェアタイプはソフトウェアタイプと比較すると価格も高いですし、ハードルが高いです。

ボイスチェンジャーは万能じゃない?

ボイスチェンジャーの役割

VTuberとしては多くの場合、ボイスチェンジャーで元の性別と逆の声を出すのが目的だったりします。
しかし、ボイスチェンジャーはあくまでも元の声に対して調整していくためのものです。
元の声によって最終的に出力される声はある程度決まってきます。
さらに言えば、元の声からかけ離れた声に調整すると機械音っぽさが出てきます。

機会っぽさを出さずにボイチェンするためには、元の声の出し方自体を工夫する必要があります。
極論を言えば自力だけで狙った声を出せれば一番自然になるわけです。
自力で狙った声を出す努力をしたうえで、最後の調整の部分でボイスチェンジャーを使うというイメージです。

また、男性が女性の声を出すタイプのボイスチェンジャーは比較的開拓されていますが、逆に女性が男性の声を出す方法は情報も対応ソフトウェアも少ないため難しいのが現状です。

ボイスチェンジャーの遅延問題

これは特にソフトウェアタイプの場合に問題になることが多いです。
ソフトウェアのボイスチェンジャーはマイク入力された音声を変換するのですが、その処理に一定の時間が必要になります。
実際に喋ってから出力されるまでにタイムラグがあるわけです。

これの何が問題かと言うと、ボイチェンを通した声が変な声になっていないか自分でループバックを聞く状態だと脳がかなり混乱します。
はっきり言って自分が何をしゃべっているのか分からなくなることが多いです。

動画撮影ならループバックを聞かずに、後から動画を確認すれば良いのですが、ライブ配信だとそうもいきません。

また、遅延があるためボイチェンを使ったまま歌うのはめちゃくちゃ難しいです。
中には活動歴が長くボイチェンありで歌える人もそれなりに存在しますが、馴れが必要なのは間違いありません。

これらの遅延問題をクリアするためには、ハードウェアタイプのボイスチェンジャーを活用する必要があります。

自力で声を変えるのが最強

ぶっちゃけ現代のボイスチェンジャー単体で完璧に声を変えるのは難しいです。
綺麗に変換できている人は、元々の声の高さや喋り方自体がボイスチェンジするのに適しているパターンがほとんどですし、何より機会っぽさやノイズを減らすためには自力で声を変える努力が必要になってきます。

色々な動画などを参考にしてきましたが、特に参考になったものをいくつか貼っておきます。

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