今回の解説記事はUnityにVRMアバターを読み込ませる方法です。
Unityや3Dの知識がなくても大丈夫なように、噛み砕いて解説していきます。
この記事を読めば初心者でもUnityにVRMモデルを読み込ませることができます!
目次
予め用意しておいて欲しいもの
Unity本体
Unityに読み込ませるわけなので、事前にインストールしておきましょう。
この記事を読んでいる人のほとんどはインストールまで済んでいると思いますが、準備できていない場合はインストールについての解説記事もあるので参考にしてみてください。
VRM形式のアバター(3Dモデル)
読み込む側のVRM形式になっている3Dモデルも必要です。
既に3DのVTuberとして活動しているなら、自分のアバターをそのまま使えば大丈夫です。
体はないけど知識として勉強したいというケースなら、配布されているアバターをダウンロードしてくるか、あらかじめVRoidなどで出力して用意しておきましょう。
UniVRMを用意しよう
UniVRMはめちゃくちゃ噛み砕いて説明すると、UnityにVRMを読み込ませるための拡張機能みたいなものだと思ってください。
UnityにUniVRMのパッケージ(関連データを扱いやすいように1つにまとめたもの)をインポート(読み込ませる)ことで拡張されパワーアップするというイメージです。
難しいことは分からなくていいので、とりあえずダウンロードします。
赤線で下線したリンクからダウンロードできます。
基本的には最新バージョンをダウンロードすれば問題ないと思います。
下にスクロールしていってAssetsからダウンロードしても中身は同じです。
ちなみに一時期はUniGLTFという別のパッケージも必要でしたが、この記事を書いている現在は統合されてパッケージ1つで完結しています。
Unityでプロジェクトを用意しよう
とりあえず今回は新規のプロジェクトにVRMファイルを読み込ませるところまで進めてみたいと思います。
新規プロジェクト
まずはUnityの新規プロジェクトの用意です。
UnityHubを立ち上げて、プロジェクトのタブを開くと「新しいプロジェクト」があるのでクリックします。
テンプレートを3Dに設定しておきます。
UniVRMの推奨バージョンは2019.4なので、今回は2019.4.16f1にしておきます。
特別な理由がなければ推奨バージョンにしておいた方が無難です。
プロジェクトファイル名は何でもいいので適当につけておいてください。
ここまで出来たら「プロジェクトを作成」で新規に作ります。
プロジェクトの設定変更
UniVRMの合わせてUnityの設定を変更します。
Unityのメニューから「Edit」をクリックして「Project Settings」を選択します。
そうすると何か難しそうな画面が出てきます。
左側の一覧から「Player」を探して開きます。
「Other Settings」という項目があるので、クリックして詳細な設定を開きます。
「Rendering」の項目に「ColorSpace」という設定があります。
デフォルトだと「Gamma」になっていると思うので「Linear」に変更します。
この設定はUniVRMの推奨設定になっているので、できれば変更しておいた方が良いです。
が、変更していなくても動くとは思います。
UnityにUniVRMを読み込もう
UniVRMのダウンロードとUnityの設定が終わったら実際に読み込んでみましょう。
インポート(読み込みは)ダウンロードしたファイル、今回だと「UniVRM-0.98.0_2f6b.unitypackage」をUnity画面上のAssetsスペースの何もないところにドラッグ&ドロップします。
するとなんかゴチャゴチャした一覧が出てきます。
今回はそのまま右下にある「Import」を押せば完了です。
Unity上部のメニューから「Assets」>「Import Package」>「Custom Package」からUniVRMのダウンロードしてきたファイルを指定するという方法でも同様にインポートできますが、めんどくさいので基本的には先に紹介した方法でいいと思います。
UniVRMがきちんと反映していれば、メニューに「VRM」が追加されます。
実際にVRMモデルを読み込んでみよう
ここまでで準備は完了しました。
実際にVRMモデルをUnityに読み込ませてみましょう。
UniVRMをインポートした時と同じように手持ちのVRMファイルを「Assets」にドラッグ&ドロップします。
読み込むのに多少時間がかかると思いますが待っていれば読み込まれてこんな感じの画面になります。
今回は「test02」というファイル名だったので、そのまま表示されています。
Tポーズのアバターが表示されているのが.prefabという形式になっていて、基本的にはこれを扱っていきます。
今度はこの「test02.prefab」をUnity画面上の「Hierarchy」にドラッグ&ドロップします。
すると「Scene」に読み込んだVRM形式のアバターが表示されます。
これでUnityの3D空間上にVRMモデルを表示させることに成功です!
今回の解説はここまでになります。お疲れ様でした。
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